いぼ

いぼとは

皮膚にできる小さな突起を一般的に「いぼ」と呼びます。
いぼには種類があり、それぞれ原因や治療法が異なります。
代表的ないぼには、ウイルス感染によるもの、加齢や体質によるものなどがあります。

ウイルスが原因のいぼ

尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)

ヒトパピローマウイルスが原因で発生し、手指・足裏・顔・腕などにできやすいウイルス性のいぼです。
最初は小さいですが、次第に硬く大きくなり、放置すると数が増えることもあります。
治療は保険適応で液体窒素を用いるのが一般的です。

古い・大きないぼは複数回の治療が必要になる場合があります。

水いぼ(伝染性軟属腫)

3〜15歳の小児に多く、直径1〜3mm程度の肌色の小さなポツポツです。
プールや集団生活を通じて感染することがあります。
数が少ない場合は専用の器具で摘出します。
痛みが心配な場合は、麻酔テープを併用することも可能です。

体質・加齢が原因のいぼ

首いぼ(アクロコルドン・スキンタッグ)

首や顔、胸、肩などの皮膚にできやすく、30代以降に増える傾向があります。
液体窒素やはさみによる切除のほか、自費診療では炭酸ガスレーザーを用いるとよりきれいに仕上がります。

脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう/老人性いぼ)

紫外線や加齢によって生じるいぼで、顔、頭部、胸元、背中などに多く見られます。
時間とともに大きくなり、数も増えやすく、茶色〜黒色でザラザラした感触が特徴です。
保険診療では液体窒素治療が中心ですが、自費の炭酸ガスレーザーにより短期間できれいに治療できる場合もあります。

稗粒腫(はいりゅうしゅ/目の周りのいぼ)

目の周りにできる1〜2mm程度の白色の小さいいぼで、メイクで隠しにくいことが特徴です。
小さい場合は針で内容物を出す方法がありますが、数が多い場合は電気メスや炭酸ガスレーザーを用いると傷跡を目立ちにくく治療できます。

治療法について

冷凍凝固法

冷凍凝固法は、−196℃の液体窒素をいぼに噴霧して細胞を凍結・破壊する治療です。
子供から高齢者まで幅広い年齢で使用され、いぼ治療では最も一般的な方法です。
日本皮膚科学会のガイドラインでは、1〜2週間ごとに治療を繰り返すことが推奨されています。
複数回の施術が必要で、治療中には多少の痛みがあります。
治療後は赤みや水ぶくれが生じることがありますが、時間とともにかさぶたとなり改善します。
色素沈着が数か月残る場合があります。

炭酸ガスレーザーによる焼却

CO₂レーザーによる治療は、いぼを蒸発・蒸散させて除去する方法です。
出血が少なく、切除に比べて傷跡が早く目立たなくなりやすいのが特徴です。
局所麻酔後、極力いぼのサイズに合わせて削り、傷跡を最小限に抑えます。
そのため、手術療法に比べると再発リスクはやや高くなります。老人性いぼやウイルス性いぼの治療に適しています。

ピンセットによる除去

水いぼの場合は、ピンセットでいぼを摘み取る治療を行います。
事前に麻酔テープを貼って痛みを軽減します。
施術後は数日間患部に傷が残りますが、徐々に目立たなくなります。

スピール膏(サリチル酸絆創膏)

足の裏など皮膚が厚いウイルス性いぼには、スピール膏という角質を柔らかくするテープを使用すると効果的です。
小さく切って毎日貼り続けることで、分厚くなった皮膚が柔らかくなり、いぼが小さくなっていきます。スピール膏は保険で処方可能です。

ビタミンD3外用薬

ビタミンD3外用薬は、皮膚のターンオーバーを促進し周囲の皮膚を柔らかくすることで、角化したいぼを取りやすくします。
毎日塗布することが推奨されます。

イミキモドクリーム外用薬

イミキモド(ベセルナクリーム)は抗ウイルス薬配合の外用薬で、尖圭コンジローマの治療に使用されます。
1日おきに塗布し、翌日に洗い流す方法で使用します。

漢方薬(ヨクイニン)

ヨクイニンはハトムギから抽出した漢方薬で、いぼに対する免疫を高めることで治療をサポートします。
広くいぼ治療に用いられています。

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